インスタ広告でユーザーを惹きつけるクリエイティブなデザインのコツ９つ

インスタの広告デザインにおいてビジュアルはとても大切です。

この記事では、インスタ広告の特徴と魅力的で記憶に残るデザインを作成するための具体的なコツ、インスタ広告の成功事例をくわしく紹介します。

インスタ広告の種類とその特徴

1.フィード広告

フィード広告：ユーザーのスクロール中に自然に目に留まる広告

特徴：インスタを開いたときに表示されるタイムライン上の広告を指します。フィード広告には、1枚の画像を使用した広告や、複数の画像を左にスワイプして見るカルーセル広告、動画広告など、さまざまな形式があります。

用途：商品やブランドの情報収集や発見のために多くのユーザーが利用していることがわかっており、ブランドや新商品の認知度を高める情報拡散に非常に適しています。

メリット：ユーザーがタイムラインをスクロールしている最中に自然にフィード広告が目に入るため、押し付けがましさがなく、ユーザーに受け入れやすい形式の広告です。

活用ポイント：クリエイティブの質が非常に重要です。
視覚的に魅力的でありながら、ブランドや製品のメッセージを明確かつ分かりやすく伝えることで、ユーザーの関心を引き、広告効果を高めることができます。

2.ストーリーズ広告

ストーリーズ広告：全画面表示され、24時間の短期間で強い印象を与える広告

特徴：インスタ画面上部に表示される丸型アイコンをタップすると表示される広告で、フィード広告とは異なり、フルスクリーンで表示され、24時間で消えるという特徴があります。

用途：ストーリーズ広告を効果的に活用するためには、ブランドや商品のストーリーや特徴を短時間でわかりやすく伝えることが重要です。動画広告の場合、60秒まで配信可能ですが、特に最初の15秒が重要です。

メリット：ユーザーがストーリーズを見ている最中に自然に表示されるため、商品やブランドへの関心を引きやすく、エンゲージメントを高める効果があります。

活用ポイント：多くのユーザーが隙間時間に利用しているため、興味がないと感じた広告はすぐにスキップされてしまいます。
そこで、冒頭にブランド名や商品、訴求ポイントを明確に提示し、ユーザーの注意を引くことが成功のカギとなります。

3.発見タブ広告

発見タブ広告：新しいものを積極的に探しているユーザーにリーチ

特徴：発見タブは、インスタアプリ内で虫眼鏡のアイコンをタップすると表示される画面で、ユーザーの興味や閲覧履歴に基づいておすすめのコンテンツが表示されます。

用途：この広告を活用することで、自社のインスタへの流入を増やし、商品やサービスの認知度を高めることが期待できます。

メリット：ユーザーがフォローしていない新しいコンテンツが中心となるため、新しい情報や商品を探しているユーザーに自然にアピールすることができます。

活用ポイント：インスタ独自のアルゴリズムに基づき、ユーザーの興味や閲覧履歴に合わせてパーソナライズされた投稿が表示されます。

4.ショップ機能

ショップ機能の広告：「商品タグ」が付いた投稿を広告として配信できます。

特徴：Instagramのショップ機能は、ユーザーが投稿内の「商品タグ」をクリックすることで、直接ブランドのECサイトに移動し、商品を購入できる便利な機能です。

用途：ユーザーが投稿内の「商品タグ」をクリックすることで、直接ブランドのECサイトに移動し、商品を購入できる便利な機能です。

メリット：広告として配信することで、フォロワー以外のユーザーにも広く投稿を見てもらうことができ、ブランドの認知度を高めるだけでなく、商品に興味を持ってもらったり、購入に繋がる可能性も大きく広がります。

活用ポイント：広告として配信することで、フォロワー以外のユーザーにも広く投稿を見てもらうことができ、ブランドの認知度を高めるだけでなく、商品に興味を持ってもらったり、購入に繋がる可能性も大きく広がります。

インスタ広告をデザインする前の事前準備

インスタグラム広告のデザインを始める前に、しっかりとした事前準備が必要です。この記事では、効果的な広告を作成するための事前準備のステップを詳しく解説します。

1.ターゲットを明確にする

デザインを始める前に、まずは誰に広告を届けたいのか、ターゲットとなるペルソナを明確にしましょう。

ペルソナは、プロダクトやサービスのターゲットとなる理想的な人物像を具体的に描くフレームワークです。

年齢や職業、家族構成だけでなく、趣味やライフスタイル、休日の過ごし方、価値観などの心理的特性や行動特性も含めて作成します。

ペルソナが「嬉しいと思うか」「欲しいと思うか」を判断基準にすることで、ターゲットのニーズに対してズレがなく、しっかりと刺さるクリエイティブを作成することができるでしょう。

ペルソナの作成：理想的な顧客像を具体的に描く。年齢、性別、職業、興味・関心などを設定。
市場調査：ターゲットオーディエンスのニーズや行動パターンを理解するためのリサーチを行う。
競合分析：競合他社の広告を分析し、差別化ポイントを見つける。

2.正方形の画像を用意する

広告画像の推奨アスペクト比は、広告が配置される場所によって異なります。
縦に長い画像ほど画面占有率が高くなりますが、4:5の比率は正方形よりも占有面積が大きくなるものの、上下の端が視認しにくくなります。

正方形の画像：「垂直水平錯視」という視覚効果によって縦長に見え、ユーザー目線では実際よりも大きく感じられることが実証。
フィード広告の表示回数：ストーリーズの3〜10倍になるとされている。
ストーリーズ広告には9:16サイズが推奨されていますが、正方形の広告も配信可能。

3.デザインツールとリソースを準備する

デザインツールの選定：Canva、Adobe Spark、Photoshopなどのツールを選定。

ストックフォトサイト：Unsplash、Pexels、Shutterstockなど、必要な画像や動画素材を準備。

テンプレートの利用：広告デザインを効率的に作成するためのテンプレートを用意。

インスタ広告でユーザーを惹きつけるクリエイティブなデザインのコツ９つ

インスタグラム広告で成功するためには、視覚的に魅力的でメッセージが明確なデザインが不可欠です。この記事では、ユーザーの関心を引き、エンゲージメントを高めるためのデザインのコツを詳しく紹介します。

1.高品質なビジュアルを使用する

解像度の高い画像を使用することは、インスタグラム広告の成功において非常に重要です。
インスタグラムはビジュアル中心のプラットフォームであり、ユーザーは高品質で鮮やかな画像に自然と引き付けられます。
そのため、広告に使用する画像は、解像度が高く、鮮明で魅力的であることが求められます。

また、「インスタ映え」する画像を用意することも重要です。「インスタ映え」とは、インスタグラム上で目立ち、共感を呼び、シェアしたくなるような美しい画像のことを指します。これには、目を引く対象物、鮮やかな色彩、魅力的な構図などが含まれ、広告の視認性を大きく向上させます。

解像度の高い画像や動画：ピクセルが荒くない、鮮明なビジュアルを使用する。
プロフェッショナルな撮影：可能であればプロのフォトグラファーやビデオグラファーを起用。
一貫したブランドイメージ：ロゴ、カラーパレット、フォントを統一してブランドの一貫性を保つ。

2.シンプルで明確なメッセージ

ユーザーは素早くスクロールして投稿を見ているため、大量の文字情報をじっくり読むことはほとんどありません。そのため、必要な情報は簡潔にまとめ、最も重要な内容をキャプションの冒頭に配置することで、メッセージを効果的に伝えるようにしましょう。

シンプルなメッセージ：キャプションは短く、簡潔に書くことで、ユーザーがすぐに理解できるようにします。長すぎる文章は避け、要点を明確に伝えましょう。
行動を促す：キャプションには、行動を促す（CTA）言葉を含め、ユーザーに次のステップを取らせるようにします。

3.ターゲットを明確にする

ターゲットを明確にするとは、広告を届けたい相手を具体的に決めることです。年齢や性別、趣味やニーズなどを考え、その人たちに響くメッセージやデザインを作ることで、広告効果が高まります。

ペルソナの設定：理想的な顧客像を具体的に描く。年齢、性別、興味・関心など
オーディエンスに合ったデザイン：ターゲットの好みやニーズに合わせたビジュアルとメッセージを選ぶ。

4.画像や動画の上下14％に重要な要素は置かない

画像や動画の上下14％は、アカウント名やアイコン、コメント、CTAボタンなどのユーザーインターフェース要素によって覆われるため、重要な情報が隠れてしまう可能性があります。

そのため、ユーザーが大切な情報を見逃さないように、クリエイティブの上下14％部分にはロゴやテキストなどの重要な要素を配置しないようにしましょう。

UI要素の考慮：画像や動画の上下14％は、アカウント名やCTAボタンなどで覆われるため、重要なロゴやテキストはこの部分に配置しないようにしましょう。
見やすさを確保：重要なメッセージやブランド要素を確実にユーザーに伝えるため、配置に気を付けることが大切です。

5.ユーザーに購入後の満足感を想像させる

広告のデザインでは、製品やサービスの魅力を伝えるだけでなく、購入後のイメージが湧くようにすることが重要です。ユーザーに「これを手に入れたら自分の生活がどう変わるのか」という具体的なベネフィットを伝えるデザインを心がけましょう。

たとえば、食品の広告では商品の写真だけでなく、美味しそうに食べている人の姿を見せることで、ユーザーに「自分もこうやって楽しめる」と想像させることができます。

こうした具体的なイメージを提供することで、ユーザーの購入意欲を大きく引き出すことが期待できるでしょう。

ビジュアルストーリーテリング：商品の使用シーンや購入後の生活の変化をイメージさせることで、ユーザーが商品を手に入れた後の満足感を想像しやすくします。
具体的な例：実際に商品を使っているシーンや、ビフォーアフターを示す画像などを使用。

6.最初の3秒でユーザーの心を掴む

ユーザーはフィードを高速でスクロールするため、広告が目を惹くかどうかは冒頭の印象が非常に重要です。

特に動画広告では、最初の3秒でユーザーの興味を引けなければ、広告がスキップされる可能性が高まります。そのため、最も印象的なビジュアルやメッセージを冒頭に配置し、ユーザーが離脱する前に商品やサービスの魅力をしっかりと伝える工夫が必要です。

視覚的インパクト：特に動画広告では、最初の3秒でユーザーの興味を引きつけることが重要です。強いビジュアルやキャッチーなテキストを冒頭に配置しましょう。
メインメッセージを先に：主要なメッセージや価値提案を最初に伝えることで、ユーザーがすぐに興味を持ちます。

7.明確なCTAで行動を促進

広告には、ユーザーにどのような行動をして欲しいのかを明確に示す必要があります。そのため、CTA（Call To Action）ボタンをしっかり設置しましょう。「今すぐ購入する」「詳細を見る」「無料登録する」といった具体的なアクションを示すことで、ユーザーが次のステップを取りやすくなります。

通常の広告はクリックすればサイトに遷移しますが、Instagramのバナー広告では直接遷移しません。ユーザーに「詳しくはこちら」「もっと見る」をタップしてもらう必要があります。そのため、アクションボタンは視覚的に目立たせ、ユーザーが簡単に次のステップに進めるように工夫することが大切です。

わかりやすいCTA：ボタンやリンクなど、ユーザーが次のステップを取るための導線をわかりやすく配置します。「今すぐ購入」や「詳細を見る」などの明確なアクションを提示。
デザインに統一感：CTAボタンのデザインや配置も、全体のデザインと統一感を持たせ、自然にクリックを促します。

8.ブランドの世界観を一貫させる

デザイン制作の際には、自社ブランドの世界観をしっかり意識することが重要です。ブランドのイメージに統一感がないと、広告で興味を持ったユーザーがサイトを訪問しても、違和感を覚え、離脱してしまう可能性があります。

ブランドの世界観を表現するためには、メインカラーやロゴをクリエイティブ全体で統一し、一目でブランドのイメージが伝わるようにデザインしましょう。これにより、ユーザーに信頼感を与え、ブランドとの繋がりを強化することができます。

統一されたデザイン：広告全体で一貫したブランドの世界観を表現することで、ブランドの認知度を高め、信頼感を築きます。色使いやフォント、ビジュアルスタイルを統一。
継続的なブランディング：複数の広告やキャンペーンを通じて、同じトーンやスタイルを維持し、ブランドの一貫性を保ちます。 

9.絵文字やハッシュタグでエンゲージメントを促進

インスタ広告では、テキストに絵文字やハッシュタグを活用できます（1投稿最大30個まで）。ハッシュタグを使用することで、潜在顧客に自社の商品やサービスを効果的に伝えることが期待できます。自社に相性の良いハッシュタグを見つけるためにも、さまざまなハッシュタグを試してみることをおすすめします。

さらに、絵文字を使うことで、ユーザーに親しみやすさを感じてもらい、コミュニケーションが活発になる効果があります。絵文字を効果的に活用することで、広告により感情を伝え、エンゲージメントを高めることができるでしょう。

絵文字の活用：キャプションやテキストに絵文字を加えることで、親しみやすさを増し、視覚的に楽しさを加えます。
関連ハッシュタグの使用：ハッシュタグを使うことで、より多くのユーザーにリーチし、エンゲージメントを高めることができます。

インスタ各広告形式の画像仕様とその特徴

インスタグラム広告で成功するためには、適切な画像デザインと仕様を理解することが重要です。この記事では、効果的な広告画像デザインのコツと、フィード広告、ストーリーズ広告、発見タブ広告、リール広告のそれぞれに適した画像仕様について解説します。

	推奨アスペクト比	特徴
・フィード広告の画像仕様	1:1（正方形）または4:5（縦長）で、画像の最大解像度は1080×1350ピクセルが推奨されます。	正方形画像は視覚的に縦長に見えるため、ユーザーの目を引きやすいです。 スクロール中に自然に目に入るデザインが理想です。シンプルでありながらインパクトのある画像を選びましょう。
・ストーリーズ広告の画像仕様	9:16（縦長）で、フルスクリーン表示されるため、1080×1920ピクセルの解像度が推奨されます。	画面全体を占有するデザインが求められるため、視覚的に強い印象を与えるクリエイティブが重要です。 ストーリーズは短時間でスキップされやすいため、最初の3秒でユーザーの興味を引くデザインを心がけましょう。
・リール広告の画像仕様	9:16（縦長）で、リールは縦長動画に最適化されています。1080×1920ピクセルの解像度が推奨されます。	リール広告では、視覚的に楽しさや動きがあるデザインが求められます。トレンドに合った音楽やエフェクトを取り入れると効果的です。 特に若年層へのリーチが高いので、親しみやすさとエンターテインメント性を強調します。
・発見タブ広告の画像仕様	フィード広告と同じく、1:1（正方形）または4:5（縦長）が推奨されます。最大解像度は1080×1350ピクセル。	発見タブ広告は、フォローしていない新しいユーザーにリーチする機会が多いため、目を引くビジュアルが鍵となります。 他の投稿と混ざり合うような、自然なデザインが効果的です。

インスタ広告の成功事例５つ

1.パナソニックが動画広告で新商品の売上アップを達成した成功事例

引用：日経トレンドhttps://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00562/00002/

2.ツヴァイのストーリーズ広告で資料請求数を増加させた成功事例

引用：Instagram for Businesshttps://business.instagram.com/success/on?locale=ja_JP

3.AIによる自動最適化機能で費用対効果アップした成功事例「ON」

引用：Instagram for Businesshttps://business.instagram.com/success/on?locale=ja_JP

4.メッセージ機能でＷｅｂサイト閲覧が増加「CIPICIPI」

引用：Instagram for Businesshttps://business.instagram.com/success/on?locale=ja_JP

5.クーポンの配信で来店数を増加「Starbucks Indonesia」

まとめ

この記事では、インスタ広告のデザインについて、効果的な作り方やポイントを紹介しました。

ビジュアルが中心となるインスタ広告では、魅力的な画像や動画を作成することが成功のカギです。そのためには、クリエイティブデザインの基本をしっかり押さえ、ユーザーにとって魅力的なテキストやビジュアルを作成することが重要です。

インスタ広告は、やり方次第で申込増加や売上アップといったダイレクトな成果を獲得するのに非常に有効です。

今回ご紹介した事例を参考にしながら、効果的な広告運用とマーケティング戦略を実施し、ビジネスの成長に繋げていきましょう。

また、正しいサイズやフォーマットを広告の種類に合わせて制作することも必要です。これらのポイントをしっかり押さえ、自社のビジネスや商品を効果的に訴求するインスタ広告を作成していきましょう。