【2024年】X最新アルゴリズムを解説！フォロワーが少なくても勝てる対策

Xは1日に5億件の投稿を処理すると言われてますが、その中からわずか約1,500件だけが選ばれ、さらにランク付けされて、ほんの一握りの投稿が表示されます。つまり、あなたの投稿が選ばれて表示される確率は全体の0.0003%以下です。

その少ない確率の中で、あなたの見込み客にあなたの投稿が確実に届くようにするには、Xに選ばれる基準＝アルゴリズムを理解して、それに合わせた対策を取ることが必須になります。

しかも、2024年、X（旧Twitter）は大きく変わりました。これまでフォロワー数が多いアカウントが有利とされていた状況が変わり、フォロワーが少ないアカウントにも平等にチャンスが与えられるようになったのです。

Xのアルゴリズムを理解し、「魅力的なコンテンツ」と「高いエンゲージメント（いいねやコメント、シェアなど）」があるアカウントが成功します。

その仕組みとコツを、公式サイトや海外の専門家の意見も踏まえて解説していきます。

フォロワーが少ない人にもチャンスあり！

2024年8月、イーロンマスクはXでこういう投稿をしました。

We are working on highlighting more banger content from (currently) small 𝕏 accounts. Our current algorithm shows too much from accounts that are big already.

「私たちは、（今はまだ）小さい𝕏アカウントの注目すべき投稿をもっと目立たせるようにしています。今のアルゴリズムだと、すでに有名なアカウントの投稿ばかりが多く表示されてしまっています」

これまでフォロワー数が多いアカウントが有利だと考えられていました。しかし、イーロンマスクのこの発言により、フォロワー数が少なくても質の高い投稿をすれば、チャンスが与えられることがわかりました。

X（旧Twitter）のアルゴリズムの仕組み

あなたは、SNSを使うときに、「どうしてこの投稿が表示されるの？」と疑問に思ったことはありませんか？X（旧Twitter）のタイムラインに表示される投稿には、実は基準があるんです。

その基準を「アルゴリズム」と言います。アルゴリズムが、膨大な投稿のから、あなたの興味に合う投稿を選んでくれているのです。

Xのアルゴリズムとは？

Xは、世界中で起きている大事な出来事をたくさんの人に伝えることを目指しています。でも、毎日投稿される約5億件のツイートを全部見せるわけにはいきません。

そこで、「この人はどんな投稿に興味があるか？」や「どの投稿がたくさんの人に注目されているか？」を考えて、タイムラインに表示するツイートをXは選別しています。

こうすることで、ユーザーが興味を持ちやすいツイートが優先的に見られるようになっています。

また、Xは広告収入で成り立つプラットフォームです。広告で利益を得るには、ユーザーができるだけ長く画面を見続ける必要があります。

だからこそ、このアルゴリズムは、Xを見る人の注意を引きつけ、もっと長く利用してもらえるような投稿を優先します。

アルゴリズムの基本の流れ

フォローしてない投稿も表示される仕組み

Xでは、フォローしていない人の投稿もタイムラインに表示されることがあります。これは次の2つの仕組みで選ばれています。

ソーシャルグラフ
→自分が直接フォローしてなくても、フォローしている人が「いいね」や「リプライ」した投稿が、表示されることがあります。これをソーシャルグラフと言います。

埋め込みスペース（トピック分類）
→投稿やユーザーをトピックごとに分類し、あなたの興味に合う投稿を選びます。例えば、音楽が好きな人には音楽関連の投稿が表示されやすくなります。

投稿がバズる仕組み

投稿がバズるプロセスを、ざっくり説明すると下記のようになります。

どの行動がスコアに影響するか？

Xでは、投稿に対するユーザーの行動によって「スコア」がつけられます。

このスコアは、「良い行動（ポジティブなアクション）」と「悪い行動（ネガティブなアクション）」の2つに分かれており、高いスコアの投稿は多くの人に表示されやすく、低いスコアのポストは表示されにくくなります。

スコアが上がるアクション

公開されている情報の中で、スコアが上がる主な行動と、それぞれのスコアは以下の通りです：

スコアが下がるアクション

公開されている情報の中で、スコアが下がる行動には以下のようなものがあります：

その他のスコアが下がる要素（具体的な点数は未公開）

投稿にURLを貼り付けない

投稿内に外部サイトのリンク（URL）を貼ると、ユーザーがそのリンクをクリックしてXを離れてしまう可能性があります。そのため、こうした投稿はアルゴリズムから低く評価されることがあります。

例えば、2024年11月、Xに「ツイートにリンクを貼ると表示が少なくなる」という投稿がありました。それに対して、イーロンマスクは下記のようなリプライをしました。

Just write a description in the main post and put the link in the reply. This just stops lazy linking.

「メインの投稿には説明だけ書いて、リンクはリプライに載せて。これで適当にリンクを貼られるのを防げるから」

投稿する際、X以外の外部サイトへのリンクを貼りたいときは、投稿文に含めず、リプライ欄に記載するようにしましょう。

ハッシュタグは1つだけにするか、使わない

ハッシュタグが多すぎると、アルゴリズムがから低評価を受ける可能性があります。

元Meta（旧Facebook）のプロダクトマネージャーで、AIを活用したアプリやインフラのエンジニアでもあるTanay Jaipuria氏分析によると、1つ以上のハッシュタグを使うと、投稿がアルゴリズムで40％も低く評価されてしまうことがあるそうです。

ハッシュタグをたくさん使うと、投稿が見づらくなったり、スパムっぽく見えたりして、他のユーザーに嫌われる可能性があります。その結果、投稿の評価が下がってしまいます。

Please stop using hashtags. The system doesn’t need them any more and they look ugly.”

「 ハッシュタグを使うのはやめてほしい。システムはもうハッシュタグを必要としていないし、見た目も悪い」

この発言からも、ハッシュタグは評価されてないことがわかります。使うのをやめるか、つかうにしても1つだけにしておいた方が無難でしょう。

Xに評価される投稿のコツ

画像や動画付きで投稿する

Tanay氏の分析によると、画像や動画を含む投稿は、文字だけの投稿に比べて約2倍の評価を受けることがわかっています。これにより、投稿がより多くの人に届きやすくなります。

また、SNSの運用ツールを提供しているアメリカのBufferという会社の調査によると、動画を使った投稿の方が、文字だけの投稿に比べてエンゲージメントが高くなることが明らかになっています。

トレンドの話題に乗る

Xでは、トレンドの話題を利用することで、投稿がより多くの人に届く可能性があります。Xのオープンソースコードによれば、トレンドに関する投稿は、そうでない投稿よりも1.1倍のブーストを受けることがわかっています。

トレンドの話題は、ブラウザ版では、左側メニューの「話題を検索」をクリックするとわかります。アプリ版では、ページ下部の虫眼鏡マークをクリックします。

また、注目を集めて、たくさんのリアクションをもらうためには、トレンドに自分らしいアイデアを加えることが大事です。あなたならではの視点を加えることで、投稿がもっと魅力的になって、みんなにシェアされやすくなります。

X Premiumに加入する

Xでは、有料サブスクリプションサービス「X Premium（旧Twitter Blue）」に加入することで、投稿がアルゴリズム上で優遇される可能性があります。

X公式によれば、X Premiumユーザーの投稿は「おすすめ表示が2倍になる」と発表されています。これは、Xの成長戦略の一環として、イーロン・マスク氏が推進しているからです。

簡単に言えば、月額料金を支払うことで投稿の露出が増え、優先的な扱いを受けるという仕組みです。

X Premiumに加入することで、以下のような機能やメリットが得られます：

• 青色の認証バッジが付与され、信頼性を強調
• 投稿が最大2000文字（全角）まで可能で、さらに投稿後1時間以内なら編集が可能
• 長尺動画（最大60分、2GBまで）のアップロードが可能
• タイムライン上の広告が約50％削減され、快適な閲覧体験を提供
• ブックマーク機能が強化され、フォルダの作成が可能
• アルゴリズム上で優先表示され、投稿の露出が増加

月額数百円という料金で、投稿が目立ちやすくなり、アカウントの成長を加速させることが可能です。

フォロワーとフォローのバランスをとる

X（旧Twitter）のアルゴリズムでは、フォロワーとフォローのバランスがアカウントの評価に影響を与える重要な要素とされています。

フォローしている人数がフォロワー数を大きく上回る場合、「影響力が低い」と判断され、アルゴリズム上で不利になる可能性があります。

このような状況を避けるためには、フォローする人数を抑えつつフォロワーを増やす工夫が必要です。

リスト機能を使えば、特定のユーザーの投稿をフォローせずに確認できます。リストに追加したアカウントのツイートだけを、リストのタイムラインに表示することができるからです。フォロー数を抑えつつ、興味のある投稿をチェックできます。

※リスト機能について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください↓

フォロワーとやり取りが増える投稿をする

最近では、フォロワーが多いだけではなく、どれだけコミュニケーションが取れているかが大事だと言われるようになっています。

実際、「Xマーケティング」の調査によると、「4人に3人以上がX（旧Twitter）での商品に関する会話をきっかけに購入している」ことがわかっています。つまり、コミュニケーションが購買につながると考えられるのです。

Xのアルゴリズムによると、誰かがあなたのツイートに返信すると13.5倍のブーストが得られます。 その返信にさらに返信すると、驚異的な75倍のブーストが得られます。

フォロワーを巻き込むような投稿をを意識することが大事です。

・ 質問を投げかける
・Xの投票機能を使う
・意見や感想を求める
・誰かがあなたにコメントしたら必ず返信する

フォロワーが関わりたくなるような投稿や対応をしましょう。

頻繁にXでアクションを起こす

毎日投稿していたり、毎日「いいね」「コメント」「リポスト」などをしているアカウントは、アルゴリズムから「これはアクティブなアカウントだ」と評価されます。

SNSのツールを提供しているHootsuiteの調査によると、推奨する投稿の頻度は1日に2～3回（スレッド内の複数のツイートは1回の投稿としてカウント）です。

1日に2-3回投稿し、コメントがあったら返信し、人の投稿に「いいね」をしたりするなど、積極的にコミュニケーションを取りましょう。毎日Xで何らかのアクションをすることで、あなたの投稿が多くの人に表示されるようになります。

自分の得意分野に合わせた投稿をする

Xは、あなたが投稿する内容に応じて「この人はどんなコミュニティに属しているか」を決めます。X(旧Twitter)には全145,000ものコミュニティが存在し、各コミュニティで人気のある投稿が関連度が高いと判断される仕組みとなっています。

つまり、特定の分野について投稿していると、その分野に興味を持つコミュニティに知らない間に分類され、同じような興味を持った人たちに投稿が届きやすくなります。リーチ（見てもらえる範囲）が広がるのです。

逆に、全く関係のない分野について投稿すると、アルゴリズムが「この人は専門性がない」と判断し、投稿のリーチが減ってしまうことがあります。

自分のタイムラインや「おすすめ」タブに表示される投稿の傾向や内容から、自分がどのようなコミュニティに属しているかをある程度推測することは可能です。

自分のコミュニティを推測するポイント

・自分が普段、どんな内容の投稿をしているか
・「おすすめ」タブやタイムラインに、どんな投稿が表示されているか
・どんなアカウントをフォローしているか
・どんなカウントに「いいね」や「リツイート」をしているか

特に大事なことは、Xのアルゴリズムは、あなたの投稿内容をもとに「どんな分野に詳しい人なのか」を判断するということです。

そして、その分野に関する投稿を中心に行うと、アルゴリズムからの評価が高くなり、投稿がより多くの人に届きやすくなります。

まとめ：専門性を活かすことがポイント

Xのアルゴリズムに評価されるには、「毎日投稿やコメント返しなど、何らかのアクションをすること」「なるべくフォロワーとやり取りを行うこと」です。

そして、その根本になるのは、自分の専門分野を決めて、その分野に関する投稿を中心に行うことです。

自分の得意分野や興味のあるテーマに絞って投稿を続けましょう。そうすることで、一貫性のあるブランドイメージを作りやすくなり、より多くの人に投稿を見てもらえるようになります。

そのためには、自分の思いを届けたい「ペルソナ」を決めて、その人たちに何を伝えるのか、というコンセプトを作る必要があります。ターゲットと専門分野が明確になることで、Xのアルゴリズムの評価は上がります。

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